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KTK青年部 施設見学会を開催致しました

今回の見学場所は、岐阜県「椿洞」(つばきぼら)です

○「椿洞」産業廃棄物不法投棄現場の様子

写真右後の赤線で囲んでいる山のように見える部分が全て不法投棄だそうです。

 現地の住民の方のお話によると、不法投棄が始まる前は、赤線で囲んでいる場所は、谷だったそうです。しかし、20年ほど前から不法投棄が少しずつ増えて、現在では不法投棄の山に生えた草に蔓が巻いて緑色の山のように見えているとのことでした。

 椿洞を実際見学する前にイメージしていた不法投棄の様子とは、かけ離れたもので、到着してすぐに一見何の害もないように見える山がまさか、不法投棄の山だとは、想像も出来ず探し歩きましたが、実際の状況を知って、唖然としました。

○椿洞について

 椿洞の不法投棄事件は2004年に発覚。産業廃棄物中間処理業者「善商」によって約75万m3の産廃が不法投棄されたものです。岐阜市は業者に撤去を求めてきましたが、事実上難しく、市として撤去を決めました

 不法投棄された産業廃棄物は、地中で燃え(地中約10~30m.で木くずなどの産業廃棄物が燃えているとみられている。)2007年に環境基準の28万倍ものダイオキシン類が検出されました。
岐阜市によると、2009年度よりボーリング孔から水を流し込んで消火を始め、
ダイオキシン類で汚染された土壌は、濃度判定などにより選別して撤去する方針であるということです。また、2008年度中に撤去に着手し、5年間で一帯の約40万㎥の産廃を処理する方針を決まったそうです。

○不法投棄現場モニタリング調査位置図(※岐阜県より引用)

1月28日に開かれた市議会産廃不法投棄対策特別委員会で明らかにした費用は約100億円かかる見通しであり、残りの産業廃棄物について「5年間の状況確認後に判断する」としています。

地中で燃えている産廃の消火や、ダイオキシン類で汚染された土壌の撤去に向けた具体的な手法を中心にした実施計画案をまとめ、環境省に提出し、環境大臣が同意すれば、約100億円の事業費のうち、45%程度の財政支援を受けられる見込みであるということです。

 ○不法投棄の全量撤去を願う看板